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うつの夫を持つ妻の日記① 夫のうつ病発症〜休職するまで

夫のうつ病歴が10年目になりました。

妻である私は、対応に慣れてきた反面、長く続くとやはり、しんどいと感じることも増えている現状。

言語化して、自分の中にある色々な想いを吐き出すことですっきりする部分もあり、ブログに書いてみることにしました。

ブログに綴って体験をシェアすることで、どこかの誰かの励みになれば嬉しいです。

 

うつになる前の様子 

職場の先輩後輩として出会い、社内結婚した私たち。

入社年数が5つ上の夫はチームを引っ張る役目にあり、責任感もあり仕事もマメで、業務成績も優秀、みんなから信頼される存在でした。

新卒の私にとっては憧れの存在で、仕事の相談をしたりなどなどしているうち、お付き合いすることに。

このあたりはよくある馴れ初めです。

 

当時は働き方改革などがまだ過渡期にあり、ブラック企業だったため

サービス残業は当たり前。ノー残業デーは形骸化。

 

仕事熱心で真面目で、新しいチームをまとめる立場にあった彼は、

器用で容量がいいタイプではない自分の業務処理を、早朝出勤で補っていました。

通勤1時間強、早朝に家を出て深夜に帰る生活。

デート中も仕事のことを考えていて怒られる、ということもしばしばありました。

 

どう考えても、働きすぎ。

若さゆえの気力・体力と責任感でなんとか保っていた状態

それがだんだんと心と体を蝕んでいったと、今ではわかります。

 

「うつ」に気づく直前の様子・兆候

仲良く過ごしていましたが、1年と数ヶ月が過ぎたころ、突然私が振られました

 

きっかけは、仕事で疲れてデートをドタキャンされたこと

普通なら些細なケンカ程度のことなのに、彼はとても思い詰めた暗い表情で、

それから数回のデートの時間も、塞ぎ込むようなドヨーンとした雰囲気

いやいや引きずりすぎじゃない?!もう気にしないで!!

と思っていた矢先、ほぼ一方的に別れを告げてきました。

 

なぜ???

そんな人じゃないはず。

何かがおかしい。

 

これはうつかも、と気づいたサイン。やる気が出ない

その後も職場では毎日のように顔を合わせるし、何かとLINEで連絡を取ることは続きました。

そして彼からのLINEの内容が

 

「やる気が出ない」

「気力が湧かない」

「何もしたくない」

 

こんな言葉ばかりになっていきました。

 

これはもしかして、

もしかしてというか確実に、

メンタルをやられている!

うつ病ってやつじゃない?!

 

気が付くのにそう時間はかかりませんでした。

 

うつになった彼 私がかけた言葉と当時の気持ち

「やる気が出ない」

「気力が湧かない」

「何もしたくない」

 

私は未練があったし、まだ彼のことが好きだったので、

思いつく限りの励ましやサポートの言葉を返信し続けました。

それが正解だったのかはわかりません。

 

「休んだ方がいいんじゃない?」

「やる気が出ないときもあるよ!」

「思い切って休憩したり気分を変えてみたら?」

 

それでも、止まらない。

 

「もう生きていたくない」

「寝てそのまま目覚めたくない」

「希望が持てない」

 

元々LINEのやり取りは即レスの私たちだったので

ひたすら返信して、止めます。

 

「死なないで」

「それだけはやめようか」

「私は死んでほしくない、死んだら悲しい」

「とりあえず生きててください」

「死ぬのも大変だと思うからやめとこ!」

 

何度このやり取りをしたことか・・・

優しく言ってみたり、「私」を主語にしてみたり、

明るく言ってみたり、頼んでみたり、あらゆる言い方でとにかくストップをかけました。

 

心の底から死んでほしくないと思いました。

 

それは「彼が好きだから死んでほしくない」という気持ちが半分、

「元彼が死ぬとか衝撃が強すぎて私が超困るから絶対やめてほしい」という、

私が自分を守るための強い意志もかなり働いていました。

 

そんな暗い言葉の数々を、読まなかったり無視することもできたと思います。

でも「私が既読スルーしたことで絶望して死なれたら絶対に嫌だ!!!」という

本当にその事態を避けたい一心で、がむしゃらでした。

 

何はともあれ、SOSを出してくれてよかった。

 

人知れず、予兆もなく、実行してしまうことだってあると思うから。

愚痴、ぼやき、嘆き

全て「助けて」という意味だったんだろうなと今では思います。

 

本人がうつと自覚、心療内科にかかるまでの経緯

上記のようなやり取りがひたすら続いており、

「あなたには休息が必要だよ」ということは何度も伝えました。

 

やる気だけの問題じゃない

うつは脳の仕組みの不調なんだって

気持ちだけではどうにもならない段階にきていると思う

ケガと同じだよ

休んで、不調を治そうよ

 

でも、

「仕事を休めない」

責任感があると当然そうなります。

 

休むことは悪いことじゃない恥ずかしいことじゃない

これまでたくさん頑張ってきたんだし、休む権利がある

いなくてもいい、必要ないという意味ではなく

誰かが抜けても仕事は回せるべき、それができないなら会社がおかしい

絶対に大丈夫

 

何度も何度も伝えました。

 

だんだん、休もうかなという気持ちが湧いてきた様子。

今度は

「でも休んでどうしたらいいのかわからない」

「どうやって休んだらいいのかわからない」

 

医師の診断書のような、客観的な証言がないと、休職したいとも伝えられない。

でも、なんのやる気も出ない状態なので、当然、心療内科を探す気力も本人にはありません。

 

ついに、私が彼の家の近くの心療内科を調べ、電話で予約をし、

「○月○日の○時に予約したからね! このクリニックに行ってきて!!」

と段取りました。

もはや、指示、という感じの仕切りよう(笑)

別れた彼女で、ただの後輩という関係の私でしたが・・・

 

ともあれ、予約日時にクリニックに会社を休んで足を運んでくれて、

無事?「抑うつ症状」の診断書をもらいました。

 

うつで仕事を休む 休職したときのこと

すでに限界状態で、糸が切れたように

「うつの診断が出たのでしばらく休ませてください」

と電話で会社に伝えたきり、出社することはありませんでした。

 

本来なら面と向かって話したり相談したりなど、するべきかもしれませんが、

そばでこの経緯を見ていた私としては、そんなことできるはずがないと思う。

失礼でも非常識でもなんでもいい、彼が休みに入れて本当に良かったと思いました。

 

診断書も私が休日に会って受け取り、会社に提出しました。

なぜ郵送じゃなかったのか謎ですね。

 

ブラック企業の反面、恩情に厚いところもあり、

数年分の有給を休職に充ててくれ、2〜3ヶ月はそのまま休めるという状況にしてくれていました。

そうなる前に会社がきちんと休める環境を整えなければならないんですけどね。後の祭りです。

 

うつの夫を持つ妻の日記① うつ病発症〜休職するまで

うつは、一度発症すると再発する、再発しやすいと言われます。

実際、再発しています。

だから最初に食い止めなければいけなかった。

当時、会社にもっと「過労」への認識があれば、仕組みが整っていたら、と思わずにはいられません。

でも仕組みがあっても、頑張りすぎるタイプはどのみち同じだったかもしれないし・・・

とりあえず、今日も生きてる

それが大事。日記は気まぐれに続きを書きます。

子供が好きだったベイビーシャーク。最後に「今日も🎵生きてる🎵」って歌うんですよ

\今日も🎵生きてる!!/

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-夫のうつ病